りんごの花シリーズ:ジェネバ(と、マメコバチ) | すっぱい林檎の専門店。

2022/05/06 10:24

すっぱい林檎の専門店。がお届けする、りんごの花を紹介するシリーズ記事です。


下の写真はりんご・ジェネバの花です。



ひとつ前の記事では「ちなつ」の花を紹介しましたが、桜に似た白い花。対するジェネバはちょっと大人な赤で、よく見ると葉っぱも少し赤みがかかっています。

ツボミの状態だとさらに色が凝縮して見えるので、バラでも咲いてしまいそうな雰囲気を醸し出しています。



●ジェネバはどんなりんご?

ジェネバは8月に収穫される、果肉まで真っ赤な小ぶりなりんごです。

鮮やかな赤色を活用して、当店ではアップルパイや、りんごジャム「盛岡の初恋」に使っています。



この果肉の赤さは、ポリフェノールの一種・アントシアニンに由来します。

アントシアニンはジェネバに限らず、赤い皮のりんごなら皮に含まれています。(りんごを皮ごと食べることが推奨されている理由のひとつですね)

皮だけでなく果肉まで赤いということは、一般的なりんごよりポリフェノールが多いのですが、ジェネバはそのまま食べて美味しいわけではありません。食べるとパサパサで、渋い酸味があります。この酸味もすぐになくなっていくので、加工するにしても本当に一瞬です。


●働きものの「マメコバチ」

下の写真、お尻だけで分かりにくいですが、花の真ん中に蜂がいるのが見えますか?「マメコバチ」です。



りんごは自分の花粉だけでは実をならせることができないので、必ず他のりんご(品種)の花粉を必要とします。

授粉はいろいろなやり方がありますが、蜂を活用する場合、蜜ではなく花粉を集める「マメコバチ」を重宝する農家さんもいます。


花粉を運ぶ蜂というとミツバチを思い出す方もいますね。もちろんミツバチも働きを期待されていますが、マメコバチのほうがよりりんごの花に適しているそうです。(他にもさくらんぼなどにも重宝されています)


ミツバチと比較したマメコバチの特徴です。

・ミツバチより体格は小さめ

・巣箱から半径50〜60m程度が行動範囲。ミツバチより狭い

・花の蜜ではなく花粉を集める(バラ科を好む)

・性格はおとなしく、ミツバチよりお世話が楽

・ミツバチの基準よりやや低い15度前後から活発に飛び始める

・ミツバチが寄らない赤い花にも飛んでいく

・短期間に何度も花によってくれる

などなど。

マメコバチはその一生をほとんど巣の中で過ごし、外を飛び回るのは約1か月。動き回る時間が短い分、何度も花と巣を往復し、巣とするアシの茎の中に花粉団子と呼ばれるお布団を作って卵を産みます。

不思議なのは巣の出口付近にオスを産み、奥のほうにメスを産んでいること。とても興味深い生態で、もっと知りたくなります。


●ジェネバは「すっぱさレベル5」

ジェネバは、同じく夏のりんご・ちなつより日持ちが短く、強い酸味も抜けていくのが早いため、当店では期間限定のアップルパイか、りんごジャムとして販売しています。

・アップルパイ(8月下旬~11月頃)
りんごジャム「盛岡の初恋」(通年)
・りんご(8月下旬。店舗のみ)

りんごの販売は今のところ店舗限定で、ご相談いただければ状態を確認して販売することもあります。

旬が一瞬なので、当店ではりんごの通販はハードルが高く挑戦していませんが、やっている生産者さんはいます。Cooking Appleとして試したい方はぜひ探してみてください。検索はぜひお早めに!

▼アップルパイ(8月下旬~11月頃)

▼りんごジャム「盛岡の初恋」
ジェネバに魅せられた方の発案で企画されたジャムです。盛岡が美味しいりんごの産地であることを広く知ってもらうため、ギフトに使えるパッケージになっています。


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